「親なき後もわが子が、自分の力で生きていけるように」
という知的障がいのある子どもを持つ一人の母親が立ち上がり、
多くの人の協力や、同じ想いを持つ親たちの賛同を得ながら、
1980年に、私たちの前身である
社会福祉法人 ひまわりの会は設立されました。
以来、私たちは40年以上、
障がいのある方の就労・就職支援、
施設入所支援・グループホーム・生活介護などの
日常生活支援のサービスを提供し、
障がいのある方の労働・生活環境の向上に努めてまいりました。
さらに近年、児童支援・高齢者介護支援もスタートさせ、
「生涯にわたり、人生をサポートできる」体制を強化。
結果、現在は800名以上の方に
サービスをご利用いただけるまでに成長しました。
しかし、いつしか時が過ぎ、法人設立に携わった親たちも年齢を重ね、
いまや、当時の想いを知らない方のほうが、
大半を占めるようになりました。
職員も世代交代が進む中、
設立当初、親たちが血のにじむような想いでつくってきた
今のサービスや事業を、当たり前のことのように運営し、
新たな事業・サービスの開拓や社会の仕組みづくりを行うことなく
日々、今ある事業を守り、
続けていくことに重きが置かれるようになりました。
このままでは、親たちの想いの灯が消えてしまう…
だからこそ、設立当初の親たちの想いを、
新しい理念やビジョンとして、
若い世代の親たちや新しい職員に伝えなければならない。
そう考え、設立当時の親の想いを元に、新たに
「自由を奪う区別や制約を取り除き、
関わる全ての人の当事者参加が当たり前の世の中を実現する」
という理念を制定。
この理念のもと、社会福祉法人P.P.P.は誕生しました。
設立から40年以上経った今、その当時に比べ
確かに障がいのある方の就労機会や
地域生活への参加の場は増えています。
一方、健常者に比べると、
その選択肢は圧倒的に限られているという現実。
その現状を打破するために、まずは私たちが「当事者」として
たゆまぬ挑戦を行ってまいります。
そして、私たちP.P.P.は、
福祉業界を、社会を変えるリーディングカンパニーとして、
知的障がいのある方の就労に関する新たな可能性の開拓や
その人らしい人生を実現する支援スタイルの確立、
障がいのある方と地域をつなぐ
今までにないコミュニティプラットフォームの創造を通じて、
障がいのある方やそのご家族、そして地域の皆さま、
その誰しもが「当事者」として参加したくなる
新しい社会の実現に向け、日々邁進してまいります。