新卒から仕事を始めて、数年間。
私も、失敗や間違いの連続でした。
私たちP.P.P.は
自由を奪う区別や制約を取り除き
関わる全ての人の当事者参加が
当たり前の世の中を実現する

これは、私たち社会福祉法人P.P.P.が、最も大切にしている理念です。でも、もしかしたら皆さんの中には、なかなかピンとこない方もいらっしゃるかもしれません。かくいう私も、きっと学生時代にはこの理念の意味を正しく理解できなかっただろうと思います。
私は昭和58年4月に、当法人の新人職員として採用されました。ですが当時、障がいのある方の福祉に格段取り組みたかったわけでもなく、誰かのお世話ができる仕事を通じて社会の役に立ちたい…もっと言うと「人の役に立つ仕事をすることが、自分にとってかっこいいことだと思っていた」というのが、この道を選んだ本音でした。ですが、化けの皮はすぐに剥がれてしまうもので、最初の頃は自分の言うことを聞いてくれない利用者の方、何をやっても上手にできない利用者の方に苛立ち、指導と称して強く叱ったり怒鳴ったりしていました。あの頃は「こんな仕事はとてもやっていけない」と考えるようになっていました。

そんな中、この法人を利用する親の想い、そして障がいのある方の想いを聞く機会がありました。何時間も、わが子のことを話してくれる親の気持ちや想いに触れることで、自分が今のような気持ちで仕事をしてはいけないと気づきました。そして、施設での生活を余儀なくされている利用者の方が「自立したい」という想いを一生懸命語る姿を見て、彼らの夢や希望に私が目を背けてはいけないと、本気で思うようになりました。私たち支援する立場の人間は、その対応のしかた次第で、誰かの人生に大きな影響を与える「当事者」なんだ。だからこそ、自分の振る舞いや行動を絶えず振り返り、律しなければならない。そう気づかされた瞬間でした。
障がいのある方の課題は、実は誰しもが
「当事者」として直面することなんだ。
上記の体験の他に、支援をする人間として、私にとっての大きな転機が二つありました。一つは、私自身が親の介護をするようになったこと。自分の家族が施設やサービスを利用するようになって、初めて支援する人の些細な発言や行動で、家族や本人はこんなにも不安になったり、こんなにも安心したりするのだと、自身の経験として実感しました。そして、もう一つ。自身が病気を機に、障がいのある当事者とならざるを得なくなったこと。その時に、障がいのある方には今まで全く気づかなかった区別や制約が、たくさんあることに気づきました。きっと、今まで私が支援をしてきた障がいのある方も、色々な生きにくさや課題を感じていたのだろうなと、身をもって実感したのです。
私は、この経験から福祉の問題は一部の社会的弱者やマイノリティの課題ではなく、誰しもが直面し、自分やその隣人も、その当事者となる可能性のあるテーマなのだと強く実感しました。私たちの社会は、健康な人、病弱な人、高齢者、若者、子ども、大人…様々な人で構成されています。誰ひとりとして不必要な人間、役立たずな人間はいません。でも、健康な時は、病気がちな人の気持ちがわからず、 若い人は高齢者の気持ちがわかりません。同様に健常者は、障がいのある方が、さまざまなレッテルや壁に自由を奪われていることがわからないのです。しかし、地域や隣人、そして私たちの一番身近な人のことに目を向け、そして、それがわが事のように思えたときに初めて、社会は大きく変わっていくのだと信じています。
誰かを笑顔にしたい…その想いを糧に
一緒に新しいことに「チャレンジ」しませんか?
もちろん、これから社会人を目指す皆さんは、まだまだ若いので、こうした経験をしたことのない方も多いでしょう。今は、きっと、若い頃の私のように「誰かの役に立つってかっこいい」「誰かのお世話をしたい」といった気持ちが、強いのだろうと思います。今は、それでいいと思います。私だって、仕事をするようになって、初めて気づいたのですから。ただ、私たち福祉に関わる人間の仕事は、障がいのある方や高齢者をお世話することではありません。彼らと一緒に、自らが当事者となって、社会の常識や自由を奪う区別や制約を作り出している仕組みを変える。それこそが、私たちの使命であり、取り組むべき仕事。その課題に自分のこととして取り組むことで「何がなんでも、この課題を解決しなければ」と初めて真剣に取り組めるのだと思うのです。
その課題はきっと、毎日の業務の中で「もし私が、この方の立場だったら…」と日々考えていくことで、少しずつ見えてくるはずです。もちろん、相手の立場に立って考えること、そのための視点や考え方は、私を含め、上司や先輩が「人生の先輩」として、アドバイスしていくのでご安心ください。そこから見えてきた課題に真摯に向き合いながら、日々小さな小さなチャレンジを積み重ねていくことで、支援のあり方は変わってくる。それが世の中のスタンダードになれば、少しずつ社会は変わるかもしれない。もし、そんなことが実現できたら、きっともっとたくさんの人が笑顔になると思いませんか?そして、それを実現できたとき、きっとあなたも大きく成長しているはずです。もちろん、仕事を続けていくと日々の支援だけでなく、世の中の仕組みや福祉のビジネスモデルを変えたい…そんな壮大なことにチャレンジしたい!という想いが生まれるかもしれません。そのときも、私たちは全力で、その想いをサポートします。あなたがもし「誰かの役に立ちたい」という気持ちを抱いているならば、ぜひ私たちと、全ての人にとって区別や制約のない自由な世の中を作るために、一緒にチャレンジしませんか?